Topics中国語コース
中国語専攻演習Ⅲ(大濱ゼミ)で国立国会図書館関西館を見学しました。
2024.12.06
11/26(火)、卒業論文の作成に取り組んでいる中国語専攻演習Ⅲ(大濱ゼミ)活動の一環として、京都府にある国立国会図書館関西館を見学させていただきました。閑静な住宅街を抜けた先に見えてきたガラス張りの壮観な建物。地下1階に入館ゲートがありますが、自然光を取り込む造りとなっているため、当日はあいにくの雨でしたが、館内は電気が点いているように明るく感じます。
14時から黒木総務課長補佐にご案内していただきながら館内を見学しました。一般開放されているのはB1階の閲覧室のみですが、今回は普段は入ることのできないB2階からB4階にある書庫と、奥の建物にある書庫棟も見学させていただきました。
私たちが中国語専攻であることから、中国に関する貴重な文献資料についてもツアーの中で重点的にご紹介いただきました。旅行ガイドブックや雑誌などの一般書から地図や辞典のような大判図書、百年以上前の新聞、全国の大学の博士論文に至るまで国立国会図書館の豊富な蔵書に触れることができました。
今回の見学において特に印象に残ったことは、図書資料の適正な保存環境を保つためのさまざまな工夫です。関西館は、図書資料の収蔵スペースを長期的に確保する役割を担っています。書庫内は室温22℃、湿度55%を目安に制御されています。これにより、実際に書庫を見学した際にも、数十年・数百年前の図書資料の古さを一切感じることがなく、非常に良い状態で保存されていると感じました。また、火災発生時の対策として一般的なスプリンクラーではなく不活性ガスを設置することで、資料への損傷を最小限に抑える配慮もなされていました。地震や災害の多い日本ならではの、様々な事態を想定した安全対策が施されていました。
黒木総務課長補佐の興味深いお話に耳を傾けながら館内をめぐっていると、あっというまにツアー終了時間となりました。見学前、カフェテリアにて、お手頃価格で美味しい昼食を食べ、見学後は閲覧室でそれぞれのテーマに沿った資料収集を行いました。今回の見学と収集した資料を卒業論文制作に役立てていきたいと思います。この度は充実した貴重な見学の機会をいただき、誠にありがとうございました。(4年生 前田未来)
神戸で中国語を学ぶ:神戸学院大学 グローバル・コミュニケーション学部