グローバル・コミュニケーション学部において、米国ポートランドの起業家、山本彌生さんによる「コミュ力で広がるグローバル社会」と題する講演会が１０月２日（水）に行われました。

山本さんはPDX Coordinator & Planner, LLC代表で、「Global Vision, Local Excellence」をビジョンに掲げ、『ビジネス、行政、学術、メディア』の4つの分野で日本とオレゴン州の橋渡し役をしておられます。また、ニューズウィーク日本版にて「最新ポートランド・オレゴン通信──現地が語るSDGsと多様性」を月一回連載しておられ、グローバルなビジネスのコンセプトや取り組みを紹介しておられます。

講演会ではまず、日本企業もグローバル化という変革を必要とされていることについて具体例を用いてお話をされ、学生が社会というプールにとびこんだときにアップアップしないためにどんな準備体操/自己トレーニングをしたらよいのか、について具体的にお話しされました。

それは第一にコミュ力をのばすことです。その際のポイントのひとつとして「エモーショナル・インテリジェンス」という言葉を紹介され、自分の感情を管理し、他の人の感情にも配慮する力を身に着けることの重要性を指摘されました。

第二に聴く力、想像する力をつけることです。たとえば興味のある分野のPODCASTを聴くことで、聴く力を伸ばせるとの具体的な例をあげられました。

第三に、クリエイティブ・イノベーション発想を身につけることです。今の時代、答えはひとつではないので、たとえば小さな情報が砂時計の一粒とすると、それらが集まって積もっていくことで新しいアイデアやイノベーションが生まれる、とおっしゃいました。

最後に、世界のリーダーは座右の銘として「誠実さ」をあげる方が多いので、目先の損得にとらわれないことの大切さを強調しておられました。

学生は真剣に耳を傾けており、今後山本さんから学んだ「自己トレ」に励みたいとの感想を寄せた学生が多くいました。ご講演の後、山本さんにじっくりと個別に相談した学生も数名いました。