Topics英語コース
【世界に羽ばたく卒業生】GC学部英語コース2021年度卒業生の神崎誠大さんが英国のハル大学で修士号を取得しました
2025.02.18
グローバル・コミュニケーション(GC)学部英語コース2021年度卒業生の神崎誠大さんが英国のハル大学(University of Hull)からマーケティング・マネジメント(Marketing Management)で修士号(MSc, Master of Science)を取得しました。ハル大学はイングランド東海岸の都市ハル(キングストン・アポン・ハル)にある教育レベルの高い国立大学です。
■在学時の指導教員だった中西教授によるインタビュー
在学時に神崎さんを指導した中西のりこ教授(ゼミのテーマは英語音声学)がオンラインでインタビューしました。やりとりは以下の通りです。
中西教授:まずは修士号取得、おめでとうございます。報告のメールに「あの神崎が」とご自分でおっしゃっていた通り、神崎さんは入学当時ヤンチャで何かとハラハラしました。神戸学院GC学部に入学した経緯は?
神崎さん:GC学部の「国際関係」や「全員留学」というキーワードに惹かれました。ぼんやりとではありますが「将来英語を使う仕事に就きたい」と考えていたので、自分にピッタリだと思いました。特に留学については、まだ18歳の”子ども”だった自分ではどういう風に手続きをすればよいか分からなかったので、学部のプログラムの中にセメスター留学(3年次前期に原則全員が留学する制度)が入っていることが魅力的でした。
中西教授:セメスター留学中に経験したことで印象に残っていることは?
神崎さん:イギリスのケンブリッジ大学で、思いがけずとても良い成績を修めることができたことです。日本での1、2年生時の成績は地を這(は)うような状態だったのですが、留学中の経験を通して、ベストを尽くせば必ず報われるということに気づきました。留学中の授業ではプレゼンテーションやディスカッションなどで自分からアクティブに関わっていかなければならないと同時に、授業中に学生がリラックスできるよう先生がフルーツを持ってきてくれるなど、自由な形態の教育が印象的でした。学費を払って留学しているのだから元を取るという気持ちで、全力で頑張りました。学外でのパーティーでイギリス風のゲームを楽しんだことや、会話のマナーを身につけることができたことも有意義でした。私が所属していたゼミでは「留学中に〇人以上に声をかけて音声データを取る」というノルマがあったのですが、そのおかげで周りの人たちに積極的に声をかけるコツをつかむことができました。
中西教授:卒業後、渡英することになった経緯は?
神崎さん:在学中に経験したケンブリッジでの生活を振り返り、将来も海外での生活を続けたいと考えていました。その時に相談したバイタリティーあふれる友人の様子を見て、有言実行に移そうと決心しました。セメスター留学は大学にお膳立てしてもらった上での滞在でしたが、自分の力で道を切り開いてみようと思い、大学院進学について考え始めました。卒業後1年間、渡英のためにIELTS(British Councilが運営する海外留学時の英語力証明テスト)対策と資金を貯めることに打ち込みました。ゼミの先生に相談した際に、自分で考えて必要な情報を集めることの大切さにも気付きました。この準備期間の経験は、修士課程での研究にも、今イギリスで就職活動をしている中でも、とても役立っています。
中西教授:イギリスで、大学院在籍中の経験で印象に残っていることは?
神崎さん:まず、レポートの多さが衝撃的でした。それでも、授業で示されたリストにある書籍はできるだけ多く読まなければ損と考えて食らいつきました。大学1、2年次生の頃には「少ない勉強量で単位をもらえればラッキー」と考えていた自分とは別人のようです(笑)。大学院在籍中はほとんどの時間を図書館で過ごしていました。また、インターンシップにも挑戦しました。最初のうちはCV(英文履歴書)の書き方やインタビューの受け答え方が分からず、インターンシップのオファーをもらうのにずいぶん苦戦しました。現地の生活で感じたのは、リスニング力を鍛えることが肝心ということです。例えば、私が所属しているビジネスソサエティでは、さまざまな地域出身の人たちとコミュニケーションを取るため、どんなアクセントで話す人の英語も聞き取ることが必要です。
中西教授:今後の予定や目標は?
神崎さん:今のところインターンシップの一環で、有料広告のターゲットに合わせた検索ワードの最適化、ソーシャルメディアの投稿管理、顧客に配信するメール作成などの仕事をしています。今後、ビザに猶予がある2年の間に、スポンサーとなってくれる企業に認めてもらえるよう実績を積んでいきたいです。自分ひとりの損得ではなく、地球全体の持続性を視野に入れたマーケティングを通して、再生可能エネルギーに関連する仕事にも興味があります。
中西教授:高校生や在学生へのメッセージをお願いします。
神崎さん:18歳の頃の自分を振り返ると、何となく周りの人と同じように進学して何となく卒業するという感じでしたが、人との出会いを通して、自分の人生が大きく変わったと感じています。みなさんも、少しでも興味があることに出合ったら「できるかできないか」はひとまず置いておいて、まずは挑戦してみてください。世の中には自分が知らないことがたくさんありますから、一つでも多くの経験をしてみれば、自分に向いていることが見つかると思います。一方、その挑戦をすることで、何かを諦める必要が出てくるかもしれません。「今は遊びたい」「お金が足りない」「居心地のよい環境から外に出たくない」など、マイナスの要素があっても「百聞は一見にしかず」です。その挑戦が自分の将来に役立つ可能性が少しでもあるなら、怖がらずに、一歩前に進んで、自分の目で確かめてみてください。
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神戸で英語を学ぶ:神戸学院大学 グローバル・コミュニケーション学部
https://kobegakuin-gc.jp