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【仁科ゼミの学生が日本酒を通して神戸の魅力を伝える映像作品を制作しました】
2025.12.23
仁科ゼミ4年の森本さんが、「神戸の魅力をより多くの人へ伝える動画」をテーマに撮影・制作を行いました。
本プロジェクトでは、日本有数の酒どころである神戸に着目し、日本酒文化を通して街の魅力を海外観光客にも分かりやすく発信することを目的としています。
森本さんが制作に込めた思いや、神戸の日本酒文化を「知る・体験する・街を歩く」という視点からまとめたVlogの概要をご紹介します。

日本酒を通して深く知る、神戸という街
神戸は港町として国際的なイメージを持つ一方で、日本有数の酒どころ「灘五郷」を擁する、日本酒文化が深く根づいた街でもあります。六甲山系から流れる良質な水、酒造りに適した気候、そして長い歴史の中で培われた技術により、神戸の日本酒は国内外から高い評価を受けてきました。
本プロジェクトでは、こうした神戸の日本酒文化を海外観光客にも分かりやすく伝えるために、「神戸日本酒マップ」と、酒造・居酒屋を巡るVlogを制作しました。日本酒に詳しくない人でも気軽に楽しめるよう、「知る」「体験する」「街を歩く」という流れを大切にしています。
酒造資料館で学ぶ、日本酒の背景
旅のスタート地点として設定したのが、灘エリアにある酒造資料館です。白鶴酒造資料館や菊正宗酒造資料館では、日本酒の歴史や製造工程を、実際に使われていた道具や展示を通して学ぶことができます。
米を磨くところから始まり、蒸し、麹づくり、発酵、温度管理といった工程を知ることで、日本酒がどれほど手間と時間をかけて造られているかを理解できます。単に「飲むお酒」だった日本酒が、「文化や技術の結晶」として感じられるようになる点が、酒造資料館の大きな魅力です。
また、資料館の建物自体も歴史を感じさせる造りで、見学するだけでも日本の伝統文化に触れる体験となります。
三宮で味わう、日本酒のリアルな楽しみ方
酒造で知識を得たあとは、三宮エリアへと足を運びます。三宮は交通の便が良く、観光客が立ち寄りやすい一方で、日本酒を気軽に楽しめる居酒屋や専門店が多く集まるエリアです。
今回紹介したスポットでは、少量ずつ試飲できるスタイルや、スタッフが好みを聞きながら日本酒を提案してくれるなど、初心者に優しい工夫が見られました。フルーティーな味わいから、米の旨味を感じるタイプまで幅広く揃っており、「自分に合った一杯」を見つける楽しさがあります。
また、日本酒と相性の良い料理も充実しており、食事と一緒に楽しむことで、日本酒の新たな魅力を発見することができます。こうした体験を通して、日本酒が特別な存在ではなく、日常的に楽しまれている文化であることが伝わってきます。
なぜマップとVlogを組み合わせたのか
海外観光客にとって、日本酒は興味があってもハードルが高い存在です。専門用語の多さや、店選びの難しさが障壁になることも少なくありません。
そこで制作したのが、写真と位置情報を中心にした神戸日本酒マップです。視覚的に分かりやすくまとめることで、土地勘のない人でも安心して街を歩けるよう工夫しました。
さらに、Vlogでは実際に訪れた場所の雰囲気や、人との交流、日本酒を楽しむ様子を映像で伝えています。マップが「行き方のガイド」だすれば、Vlogは「体験のイメージ」を伝える役割を果たしています。両者を組み合わせることで、神戸で日本酒を楽しむ姿を具体的に想像してもらえる構成としました。
誰にでも開かれた、日本酒文化
神戸の日本酒文化の魅力は、知識や経験の有無に関係なく楽しめる点にあります。試飲を通して少しずつ味を知ることができること、店の人との会話を通じて背景を学べること、そして日本酒を使った化粧品やお土産など、飲めない人にも配慮された工夫が随所に見られました。
本プロジェクトを通して、日本酒は「難しい伝統文化」ではなく、「旅の中で自然に出会える体験」だと感じました。
おわりに
神戸という街を、日本酒という視点から見つめ直すことで、これまで気づかなかった魅力や人の温かさに触れることができました。本記事とマップ、そしてVlogが、海外観光客にとって神戸の日本酒文化に出会うきっかけとなり、旅の思い出をより豊かなものにすることを願っています。
神戸で英語を学ぶ:神戸学院大学 グローバル・コミュニケーション学部
https://kobegakuin-gc.jp
