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グローバル・コミュニケーション学部が開設10周年記念式典と祝賀会を開催しました。

2025.11.11

 グローバル・コミュニケーション(GC)学部 の開設10周年記念式典と祝賀会が11月8日、 神戸ポートピアホテルで開かれました。多数の来賓をお招きし、卒業生も各地から駆けつけました。

 GC学部は2015年4月に開設され、英語、中国語、日本語の三つのコースで構成しています。卒業生は1000人を超えており、国内外の各分野で活躍しています。

学部開設10周年を記念して開かれた式典

■「変動や逆境…困難を乗り越え未来の学びへ」大濱学部長
 記念式典で主催者を代表して 大濱慶子学部長が式辞を述べ、関係者すべてに感謝するとともに10年間でコロナ禍をはじめとする変動や逆境を経験し、困難を乗り越えてきた経緯を振り返りました。開設当時は「グローバル・コミュニケーション」を学部名にしている大学は全国に二つしかなく、教職員が力を合わせてこの分野の教育研究を切り開いていったこと、志願者増に伴い定員は開設当初の150人から180人にまで増えたことも紹介されました。

式辞を述べる大濱学部長

 大濱学部長は、「世界を襲った新型コロナウイルスの脅威に直面しても希望を失いませんでした。(セメスター留学が中止になり、オンラインで代替授業をしていただいた)海外協定校のスタッフの皆さん、インターンシップで日本語コースの 留学生を受け入れてくださった企業の方々など、多くの方々のおかげで未来の学びへとつなげることができました」と謝意を表しました。

 学校法人神戸学院の西本誠實理事長は「グローバル・コミュニケーション学部では言語の修得のみではなく、国際交流活動を通じて世界各国の人々とのつながりを実現してきました。多様な価値観を共有し、理解し合う地域社会に貢献していけるように引き続き努力します」と述べました。

あいさつする西本理事長

 また、備酒伸彦学長は「今年度、学部の新入生を前にあいさつする機会がありましたが、話をしている私を学生たちが逆に励まし鼓舞してくれて、感心させられました。私の専門である高齢者コミュニケーションの分野でも体のケアだけでなく、その方の話を聞くこと、コミュニケーションが一番大切です」と会話で意思を伝えあうことの大切さを強調しました。

あいさつする備酒学長

 この後、神戸市の久元喜造市長の代理で出席した藤岡健・同市企画調整局長が本学と神戸市との深い関係に触れた市長からの祝辞を代読しました。英国の国際文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル グローバルアセスメンツ」アカデミックディレクターのマイケル・トッド・ファウツ氏からは「GC学部の集中的な語学カリキュラム、国際的な連携、体験重視の学びへの関与は、いずれも日本における語学教育の未来を示すものです」などとする祝辞がありました。

来賓で祝辞を述べる「ブリティッシュ・カウンシル グローバルアセスメンツ」のファウツ氏

■野口ジュディ津多江初代学部長が記念講演
 続いて 初代学部長の野口ジュディ津多江名誉教授による「コミュニティ、文化、国境を乗り越えるコミュニケーターの育成」と題した記念講演がありました。野口名誉教授は、応用言語学、特に「特定の目的のための英語」であるESP(English for Specific Purposes)が専門です。歴史を振り返れば、「武士道」の精神を英語で著した本で世界に知らしめた新渡戸稲造や「The Book of Tea(茶の本)」を著して人と環境の調和に配慮した建築家のフランク・ロイド・ライトらにも影響を与えたとされる岡倉天心も偉大なコミュニケーターだったと紹介しました。

記念講演する野口名誉教授

 世界で最も多くの人が使っている英語の話者の中でも母語であるネイティブスピーカーの割合は少なく、大半はネイティブでない人たちだとし、「ネイティブのように話す必要はない」とも述べました。一方で、相手が一般の人か専門家かによって使う言葉や表現は異なり、オーディエンス(聴衆)が異なるとロジック(論理)も異なることを理解しなければならないと注意喚起しました。

野口名誉教授の記念講演を聴く参加者

 野口名誉教授は、「グローバル・コミュニケーター」とは、異なる文化を持つ人々にその違いを説明し、理解と尊重を促すことができる人だとし、不確実性の時代にグローバル・コミュニケーションの重要性は増していることを改めて指摘して講演を締めくくりました。

 この後、海外の協定校のスタッフの皆さんや、世界各地で活躍する卒業生からのビデオメッセージがスクリーンに流れました。

海外協定校からの祝賀メッセージ

 祝賀会では英語コース主任の荒島千鶴教授の開会あいさつ、神戸華僑歴史博物館の呉宏明館長の祝辞に続き、公益財団法人兵庫県国際交流協会の横川太専務理事の乾杯の音頭でスタートし、親ぼくを深めました。二胡演奏や獅子舞の演舞、各コース卒業生のスピーチが披露され、日本語コース主任の栗原由加教授の閉会のあいさつで終了しました。

祝賀会であいさつする荒島千鶴教授
祝賀会参加者を出迎える学部生ら

神戸学院大学 グローバル・コミュニケーション学部