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GRADUATE卒業生の現在

マーケティングは生き物

2025.10.16

ウェブ・インターネット広告事業

グローバル・コミュニケーション学科 英語コース 2023年卒業 小川大我 さん

現在のご職業について、またその仕事を選ばれた理由を教えてください。
ウェブ系、ウェブマーケティングの会社に勤めてまして、業種としてはSEOっていうあんまり馴染みがない単語やと思うねんけど、ユーザーが調べたキーワードに対して表示されるページがあるやんか。あれ、記事やねんけど、ああいう記事を作るとか、そういうお仕事をしてます。
選んだ理由としては、ぶっちゃけ広告とかウェブに行きたかったわけではなくて、当時は「自分のやりたくないことじゃなければできる」という考えがあったから、まずやりたくないことを選択肢から消していって、残ったのがたまたまこういう広告とかウェブとかで、その中の一つの会社っていう感じです。

お仕事をしていて、どんな時にやりがいを感じますか。
やっぱり目に見える数字と成果が出た時っていうのは、すごいやりがいを感じます。お仕事である以上、利益を生み出さないとあかんから、広告を通して利益が生み出されるわけなんやけど。
サイトをいっぱい持ってて、それを各チームが割り振られてて、そのサイトの中に記事がいっぱいあるみたいなイメージやねんけど、そのサイトの売上がすごいバーンって跳ね上がるとか、自分たちがやった施策が結果として売上に反映された時は、「自分がやったことが間違ってなかったな」って自信にもなるし、「こんだけ大きな売上を生み出せてるんや」っていう実感は、なかなか代えがたいというか。

現在のお仕事の特徴を教えてください。
急にバーンって売上が伸びるっていうのは特徴かもしれへん。普通の広告って、枠があって、その枠をお金払って使わせてもらって掲載する。その結果、人々の目に届いて、そのサービスを利用したり商品を買ったりする感じやねんけど、俺のやってる広告は特殊で、極端な話、一か月前まで売上0円やったサイトが、次の月には5,000,000円、10,000,000円みたいなすごい跳ね上がり方をする可能性があって。それは他の広告とかウェブのお仕事よりも特徴の一つというか。
バーンって跳ね上がるのは、やってる身でも「信じられへん」「マジか!」みたいな跳ね方をするのがすごい面白い。普通は右肩上がりで緩やかな曲線を描くのが一般的やと思うけど、もう90度!「こんな跳ね上がり方する?」っていうのは珍しいかなと思います。

イレギュラーな事態に直面したとき、どのような心構えで対応されていますか?具体的なエピソードがあれば教えてください。
心構えとして意識してるのは、「一旦理解する」っていうこと。起きてることの全体図というか、焦らずに「今何が起きていて、どこが問題で、どうすれば解決できるのか」っていうのを一回整理するようにしてます。イレギュラーな時だけやなくても、これはこの一年で特に意識できるようになったことです。
具体的なエピソードとしては、自分たちが持ってるサイトの売上が良くて、Googleの順位も良くて順調にきてたサイトが、ある日バコーンって不調になってしまった時。しかも年明けで、みんな新年気分で頭も回ってない中、「どないしよ!」ってなったけど、そこでまずチームで状況を把握。「なんで不調なんや」「どの記事が影響してるんや」とかを洗い出して、問題点を整理してから解決策を考えた。結果的にまた好調に戻ったけど、あれはほんまに焦ったし、いい経験になりました。

今後、目指しているキャリアステップや目標があれば教えてください。
最近思うのはやっぱりマネジメント。チームを持つことができたら良い経験になるかなって思ってます。
うちの会社はマネジメントのキャリアステップと、プロフェッショナル(専門性の高い職)という二軸で用意されてて、正直どっちに向いているか分からへんかったけど、最近は後輩も入ってきて、チームで動く中で、トップとして方向性を考えたり戦略を練ったりする方に興味が出てきた。だから今の直近の目標は、そういうところになります。

セメスター留学のご経験について教えてください。
カナダのトロントに行ってました。全部通して、今までとは違う環境で4か月ぐらい過ごしたっていう経験が残ってます。早かった、ほんまに一瞬やった。やっと楽しくなってきて、友達とかもできはじめて仲良くなったタイミングで帰っちゃったから、ちょっと寂しかったかな。
勉強になったのは、「英語とか日本語とかあんま関係ないな」っていうこと。最初は「英語喋れたらかっこいいなあ」とかで入ったけど、英語圏で実際に暮らしてみて思ったのは、コミュニケーションの本質はそこじゃないということ。ちゃんと相手と関わりたいっていう意思を持って接することが大事。英語が話せたから仲良くなれたんじゃなくて、「その人のことを知りたい、仲良くなりたい」って思ったからこそ仲良くなれたんやと思う。
この経験をしておけば、今後どんな国や環境でも、自信を持って自分からコミュニケーションを取りにいけると思いました。

GC学部で学んだことの中で、現在活かされていると感じることはありますか。
今は英語を使わへん仕事をしてるけど、やっぱりチャンスをいただけてるのは普段のコミュニケーションの賜物やと思う。年齢差とか性別とか関係なく、「この人どういう人なんやろ?」っていう好奇心と、仲良くなりたいという気持ちで接してきた。それが結果として巡ってきたチャンスにつながってる気がします。
GCでそういうことを学んだからこそ、今の自分があると思います。

最後に、学生たちに向けてメッセージやアドバイスをお願いします。
社会に出て一年やけど感じるのは、もちろん頭がいいとか勉強できるのは大事。でも結局は、コミュニケーション能力とか、ちゃんと挨拶ができるとか、円滑な人間関係を築ける力っていうのは、業種・職種問わず必要やと思う。
勉強しかできひん人は選択肢が限られるかもしれへんけど、コミュニケーション能力がある人は、もっと多くの職業を選べる。可能性が広がる。
GC学部生は多分世間的に見ても、コミュニケーション能力が高い部類に入ってると思う。四年間で磨かれてるはずやし、プラス英語も話せるってなったらそれは大きなアドバンテージ。
学歴とか能力に不安を感じてる人もおると思うけど、「人と関わる力」っていうのはすごい武器になるから、自信を持って頑張ってください。

~P.S.~
森岡:
社会に出る前に「あと一年間、こういうこと気をつけた方がいいよ」みたいなことはありますか?
小川さん: そうやな。気をつけた方がいいっていう意味では、「思考力」っていうか、考えることはめちゃ大事かなと思う。
チャンスをつかむ人とそうでない人の違いって、多分そこに気づけるかどうかやと思う。「これチャンスやん」って気づけるかどうかで全然変わる。それに気づけるようになるには、普段から意識して生活することが大事。
惰性で毎日を過ごす人もおると思うけど、自分の成長につなげたいなら、身の回りの出来事とか些細なことでも、「これにはどういう背景があるんやろ」「これは何につながるんやろ」ってちょっと考えながら過ごす。そうすれば、5年後10年後に振り返った時、すごく成長してると思う。良ければ頑張ってみてください。

社会の第一線でさらに飛躍

成長
ビジョン
チームを持ち、マネジメントしていきたい